個人起業家が導入しておきたいビジネス自動化のファーストステップ「メッセンジャーBOT基礎と導入実践」

小宇佐
小宇佐

ビジネスシーンや日常生活で、「BOT(ボット)」「チャットボット」といった言葉を聞いたことはありませんか?

聞いたこあります!
でも、実際にBOTがどういうものなのか、特徴や仕組みはよく分からないんですよね・・・。

小宇佐
小宇佐

そういう人、多いと思います。

でも大丈夫!!

この記事では、ビジネスを自動化したいと考えている個人起業家が導入しておきたい「メッセンジャーBOT」の基礎と導入実践について解説します。

BOTとは?

「BOT(ボット)」とは、「ロボット(ROBOT)」から生まれた言葉です。
一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムのことを指しています。
つまり、人が処理すると時間がかかる単純な作業を、コンピュータが代わって自動で行うというものです。

私たちの身の回りでもBOTはよく使われているので、あなたも普段から気が付かないところでBOTを利用しているかもしれませんね。

BOTでできること
  • チャットの自動返信
  • Twitterの自動投稿
  • アラームの設定・通知
  • スケジュール設定
  • リマインダー通知

メッセンジャーBOTとチャットBOTは同じ?

「メッセンジャーBOT」とは、メタ・プラットフォームズが提供する「Facebook Messenger」アプリを活用したBOTを指します。
実名登録しているFacebookと紐づいたユーザーが多いのが特徴です。

一方、「チャットBOT」とは、「チャットできるBOT全般」を指しています。
例えば、企業のホームページ右下に出てくる「お問合せチャットBOT」がイメージしやすいのではないでしょうか。

BOTはLINEでも使える?

LINEにもBOT機能はありますが、「メッセンジャーBOT」は使えません。LINEでBOTシステムを組むには、「Lステップ」などのサービスが必要となります。

個人起業家の「ビジネス自動化」をテーマにした場合、BOTだけでなく、メルマガ・ブログ・SNS・ファネル構築ツール・決済システム・締め切り管理ツールなど、さまざまなツールを活用することが望ましいです。これらのツールは、組み合わせ・連携させることで価値を発揮します。

マーケティング先進国であるアメリカ製のツールは低価格で高機能。
国産のサービスの場合、各ツールの連携が難しいため「各ツールの統合」を意識してツールを選定することを推奨します。

メッセンジャーBOT 5つの機能

メッセンジャーBOTには、以下のように便利な機能があります。

クエスチョン機能

  • ユーザーへの質問を投げかけられる
  • 選択肢から選ばせることも、自由に入力回答させることも可能
  • 質問を繰り返すことで、ユーザーに合った情報提供が可能になる

パーソナライズ機能

  • 質問の回答に合わせて次のメッセージを送付できる
  • メッセージは何個でも設置可能
  • 質問を繰り返すことで、ユーザーに合った情報提供が可能になる

タグ機能

  • 特定のアクションを行ったユーザーにタグ(付箋)を付与できる
  • タグが付いた人をワンクリックで呼び出せる
  • 特定のタグが付いた人にだけメッセージの送付が可能

タイマー機能

  • アクションを行った後、間隔を空けてメッセージできる
  • 特定の時間にメッセージする「予約配信」も可能
  • セミナーのリマインダや、特定のアクション(メルマガ登録・参加予約など)のリマインド送付が可能

インテグレーション機能

  • 別のアプリケーション(Googleシート、メルマガスタンドなど)との連携が可能
  • 違ったアプリケーション同士でデータの受け渡しができる
  • 手作業している業務の自動化が可能に

メッセンジャーBOTでできること

私はこれまで、以下のようなBOTを制作してきました。

  1. アンケートBOT
  2. 診断BOT
  3. メルマガ読者獲得BOT
  4. 申込BOT
  5. 販売BOT
  6. 集客BOT
  7. シェア依頼BOT
  8. クロージングBOT
  9. お客様の声BOT
  10. セグメントBOT
  11. 納品BOT
  12. チュートリアルBOT

具体的に何を行うBOTなのか、一部を紹介します。

申込BOT
▶セミナー・個別相談の申込受付・出欠管理を自動で行うことで労力を削減

シェア依頼BOT
▶セミナー・個別相談のシェア依頼を自動で行うことで、心理的負担を削減

お客様の声BOT
▶セミナー参加者に対して「お客様の声」提出の依頼・収集を自動で行うことで労力を削減

メッセンジャーBOTの特徴

メッセンジャーBOT導入前に確認しておきたいこと

  • 一定の学習とスキルの習得が必要です。
  • BOTだからと言って、人間味が失われることはありません。
  • 「販売する商品・サービスがない」という時期にこそ真価を発揮します。「アンケートBOT」を制作し、顧客のニーズを聞き出してみましょう。

メッセンジャーBOTの優位性とメリット

では、メッセンジャーBOTを導入することでどんなメリットが得られるでしょうか。

  • 即時性
    ▶24時間365日、寝ている間にも対応してくれる
  • 安定性
    ▶個人のコンディションに関係なく正確に対応してくれる
  • 量産性
    ▶1件でも1,000件でも対応してくれる

メッセンジャーBOTの劣位性とデメリット

一方、デメリットもあります。

  • 文章量
    ▶スマートフォンユーザーが多いため、文章量が多いとメッセージの頭までスクロールして戻る必要がある。ノンスクロールで読める文章量が推奨される。
  • 送信頻度
    ▶友人・知人とのやり取りにメッセンジャーを使っている人が多いので、教育・セールスを問わず高頻度(毎日)の配信は毛嫌いされる。
  • プログラミング通りの挙動
    ▶文脈や前後のやり取りを察して対応することはできない。

メッセンジャーBOT構築・運用ツール「ManyChat」

メッセンジャーBOTを構築・運用するために活用するツールが「ManyChat(メニーチャット)」です。

ManyChatの優位性とメリット

ManyChat を導入するメリットには、次にようなものがあります。

直感的な操作

・ドラッグアンドドロップでフローチャートを作成できる

挙動の安定性

・システム上の不具合が少ない

複製機能

・すでにあるフローチャートを、アカウントをまたいで複製できる

共同管理権限

・複数の運営者を設定することが可能
・システム責任者に権限付与すれば、代わりに操作することが可能

価格

・無料プランあり
・有料プランでも月額15ドルで全機能利用可(2022年7月時点)

ManyChatの劣位性とデメリット

  • 英語のサービスである
    ▶Google翻訳を使用することで対応可能

実践!メッセンジャーBOTを使ってみよう

メッセンジャーBOT導入実践のステップ

《ステップ1》
メッセンジャーBOTを導入する際の心得として、次の3つを意識しましょう。

  • カンタンから始める!
    「できること」を増やしながら「やりたいこと」を実現しましょう。
  • 完全自動にならなくてOK!
    最初は手動と自動のハイブリッド。想定外の挙動が怖いのはみんな一緒です。できるところから一つずつ自動化していきましょう。
  • ユーザーニーズを管理する!
    タグの活用を意識して、ユーザーニーズを引き出しましょう。

《ステップ2》
FacebookページとManyChatのアカウントを取得します。

  • Facebookページ、ManyChatともに、無料で利用できます。
  • ManyChatと連携してメッセージを送信するため、Facebookページを開設する必要があります。
  • ManyChatのアカウント開設手続きは、解説動画を用意しています。必要な方は、こちらからお受け取り下さい。
個別メッセージを自動化するメッセンジャーbotの作り方超・入門編

《ステップ3》
解説動画に沿って、まずは簡単なメッセンジャーBOTを作ってみましょう。
一般公開前にプレビュー画面で挙動を確認できるので、安心してください。
メッセンジャーBOTの挙動を確認したら、一般公開しましょう!

作って・使って・改善し続けよう

《 最初から高機能でなくていい 》
シンプルなメッセンジャーBOTでも、業務は改善できます。
時間を掛けて高機能なものを作るよりも、まずは1つ制作してみましょう。

《 最初は挙動ミスがあってもいい 》
挙動ミスはつきもの。私もたくさん失敗しています。
指摘があったり、自分で気付いたりしたら、改善して次に活かしていけば良いのです。

《 最初から全自動化しなくていい 》
小さな自動化を積み重ねていくと、それが掛け算となって大きな成果に繋がっていきます。
この積み重ねが、全自動化への唯一の道です。

まとめ

BOTを活用することで、業務の効率化につなげられるでしょう。
あなたがビジネスを自動化したいと考えているのであれば、ぜひこの「メッセンジャーBOT」を導入し有効活用しましょう。